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「地上の楽園」のはずが劣悪な生活、北朝鮮を訴えた元在日コリアンの訴えを韓国地裁認める

読売新聞 / 2024年9月12日 17時40分

3月15日、ソウル中央地裁前で弁護士らと記者会見する原告の李泰●さん(中央)(●は「日」の下に「火」)

原告男性「勝訴に意味はあるが、人生は戻ってこない」

 【ソウル=小池和樹】「地上の楽園」と宣伝された北朝鮮への帰還事業で現地に渡り、劣悪な環境下の生活を強いられたとして、在日コリアン出身で脱北後に韓国に住む5人が北朝鮮政府を相手取って慰謝料を請求した訴訟の判決が12日、ソウル中央地裁であり、請求通り1人当たり1億ウォン(約1060万円)の支払いを命じた。同様の判決は韓国で初めて。

 北朝鮮側は裁判に参加しなかった。原告の支援団体は今後、韓国内で差し押さえできる北朝鮮の資金を探して原告の救済を目指す考えを示した。原告の 李泰● イテギョンさん(72)は判決後、「勝訴に意味はあるが、人生は戻ってこない。北朝鮮は謝罪してほしい」と本紙に語った。(●は日の下に火)

 帰還事業は、日本と北朝鮮の赤十字社が1959~84年に実施。在日朝鮮人や配偶者ら約9万3000人が渡った。日本在住の脱北者が日本でも同様の訴訟を起こしている。

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