北朝鮮が７月１日以来の弾道ミサイル発射、ＥＥＺ外の日本海落下と推定…３５０キロ以上飛行

韓国・ソウルのテレビ画面に北朝鮮のミサイル発射の映像が映し出された（１２日）＝ＡＰ

　政府は１２日、北朝鮮が同日午前、同国西岸付近から少なくとも２発の弾道ミサイルを北東方向に発射したと発表した。日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）外の日本海に落下したと推定している。北朝鮮による弾道ミサイルの発射は７月１日以来となる。

　ミサイルが発射されたのは１２日午前７時１０分から１４分頃。３５０キロ・メートル以上飛行し、最高高度は約１００キロ・メートルだった。航空機、船舶などの被害は確認されていない。

　岸田首相は首相官邸で記者団に「国連安全保障理事会決議違反であり、強く非難する」と述べ、北朝鮮に抗議したことを明らかにした。

　北朝鮮の 金正恩 （キムジョンウン）朝鮮労働党総書記は９日、建国７６年に合わせた演説で、「核戦力を絶えず強化する」と述べ、核・ミサイル開発を進める姿勢を強調していた。