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総裁選演説会に9人ずらり、発言時間は10分と短く「ワンフレーズ多用しないと埋没しそうだ」

読売新聞 / 2024年9月12日 19時8分

自民党本部で開かれた所見発表演説会(12日)=川口正峰撮影

 自民党総裁選が告示された12日、党本部で開かれた演説会では、過去最多9人の候補者が横一列にずらりと並んだ。届け出順1番の高市早苗経済安全保障相(63)から登壇し、7番の河野太郎デジタル相(61)が「ようやく七回表になった」と野球のイニング(回)に例えて切り出すと、会場は笑いに包まれた。

 演説会での発言時間は、候補者が4人以下なら1人20分が慣例だが、今回は半分の10分。それでも全員終えるのに1時間半かかり、通常は同日に行う共同記者会見は翌日に回された。

 9人は今後も全国各地の演説会でそろって政策を訴える。党内は「人材の宝庫だと示せる」と専ら歓迎ムードだが、地方の演説会は屋外の場合もあり、総裁選挙管理委員会の一人は「厳しい残暑で聴衆が熱中症になったら大変だ」と気をもむ。

 陣営からは、1人あたりの発言時間が短いことへの不満も出ている。政策通を自負する候補者の陣営幹部は「ワンフレーズを多用しないと埋没しそうだ。政策論争が深まらないかもしれない」と漏らした。

 届け出順は、この日の午前中にくじ引きで決まった。番号による有利不利はないものの、やはり1番は格別なようで、高市氏は「良い番号をいただくことができた」と声を弾ませた。

 他の候補者も届け出順で験を担いだ。4番の小泉進次郎・元環境相(43)は「高校野球時代も4番を打ったことのない私に4番を与えていただいた」と笑顔。7番の河野氏は「ラッキーセブン」と喜び、加藤勝信・元官房長官(68)は義父で元農林水産相の六月氏の名前に縁がある6番となり、「父や皆さんの後押しをいただき、これからがスタートだ」と意気込んだ。

 もっとも、うまく験を担げる番号ばかりとは限らず、9番の茂木敏充幹事長(68)は周囲に「(感想は)特にない」と苦笑いした。

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