石破氏は師にならいビールケースの上、小泉氏は日枝神社へ…総裁目指し各陣営が出陣式や必勝祈願

左上から時計回りに石破氏、小泉氏、上川氏、加藤氏

　自民党総裁選が告示された１２日、各陣営は出陣式を開いたり神社で必勝を祈願したりするなどし、選挙戦を本格的にスタートさせた。

　今回の総裁選を「最後の戦い」とする石破茂・元幹事長（６７）は、党本部の一室で出陣式に臨んだ。石破氏は「政治の師」と仰ぐ田中角栄・元首相の手法にならうかのようにビールケースの上に立って演説し、「みんなが笑顔、幸せに暮らせた地方を取り戻すのが使命だ」と力を込めた。

　小泉進次郎・元環境相（４３）は国会近くにある東京・永田町の日枝神社を参拝後、「誰もが生きやすい、働きやすい社会を作って行きたい」と記者団に意気込みを語った。高市経済安全保障相（６３）も同じ神社で必勝を祈った。

　加藤勝信・元官房長官（６８）は東京都内の寺院を訪れ、義父、加藤六月・元農相の墓前で出馬を報告し、「国民の所得の倍増を是が非でも実現する」と記者団に語った。

　告示前日の１１日にようやく総裁選への出馬を表明した上川外相（７１）は国会内での出陣式で、集まった議員らに対して「一人一人がいなければこの場に立つことができなかった」と謝意を示した。