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ECBが政策金利の0・25%引き下げ決定…ラガルド総裁「さらに緩和することが適切」

読売新聞 / 2024年9月12日 22時13分

欧州中央銀行(ドイツ・フランクフルトで)=ロイター

 【フランクフルト=秋山洋成】欧州中央銀行(ECB)は12日、定例理事会を開き、政策金利を0・25%引き下げることを決めた。利下げは6月以来、2会合ぶり。欧州ではインフレ(物価上昇)が落ち着きつつあり、景気の回復を図る。

 民間銀行が中央銀行にお金を預ける際に適用する「中銀預入金利」は、3・75%から3・5%になる。今回、政策金利の枠組みを変更し、民間銀行が中銀からお金を借りる際に使う「主要政策金利」は4・25%から3・65%になった。預入金利との金利差は0・5%から0・15%に縮小した。

 ラガルド総裁は記者会見で、「インフレ見通しに基づき、金融政策の制限をさらに緩和することが適切だ。2%の物価目標を達成するため、政策金利の引き締めを続ける」と述べた。

 ロシアによるウクライナ侵略でエネルギー価格が上昇し、ECBは2022年7月から10会合連続で利上げを実施した。利上げの効果は徐々に表れ、6月会合で、4年9か月ぶりに利下げを決めた。

 7月会合では、「金利をあまりに長い期間、制限的な水準に維持することで、経済に過度な損害を与えないことも重要だ」と指摘し、9月会合での利下げを示唆していた。

 ユーロ圏の8月の消費者物価上昇率は前年同月比で2・2%と、約3年ぶりの水準まで低下した。経済大国のドイツを筆頭に、欧州経済には下振れ懸念がみられ、追加利下げに踏み切った。

 賃金の上昇で、サービス価格の上昇率は4%超となっており、インフレが再燃する恐れもある。今後の利下げペースは慎重に見極める考えだ。ラガルド氏は「会合ごとにデータに基づいて決定する。特定の金利の先行きを事前に約束することはしない」と述べるにとどめた。

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