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店に行っていないのに万引き疑いで男性を誤認逮捕、先入観で防犯カメラ確認も不十分…その後男性の知人逮捕

読売新聞 / 2024年9月14日 6時50分

新潟県警察本部

 新潟県警は12日、今年5月に新潟市西区のリサイクルショップで起きた万引き事件で、長岡市の男性会社員(当時19歳)を窃盗容疑で誤認逮捕し、約3時間後に釈放したと発表した。先入観を持って捜査し、防犯カメラの確認が不十分だったことが原因と説明している。

 発表によると、事件は5月31日午後10時頃に発生。新潟西署は男性が被害品を売却したという情報を得て、店の防犯カメラの映像を確認した上で、8月30日に男性を逮捕した。

 男性は衣類3点(販売価格計13万9960円)を盗んだ疑いをかけられたが、調べに対し、「(事件現場には)行っていない」と一貫して否認。同署が事件当日の男性の行動を詳しく調べたところ、現場にいなかったことが判明し、逮捕から約3時間後に釈放した。

 一方、県警は12日、衣類2点(同計9万4960円)を盗んだ疑いで、三条市の会社員の男(17)を窃盗容疑で逮捕した。「私が一人でしたことに間違いない」と容疑を認めている。県警は別の容疑者が衣類1点を盗んだとみている。

 誤認逮捕された男性は、新たに逮捕された男と知人で、盗品と知らずに男から衣類を買っていたという。

 県警は誤認逮捕の原因について、男性が盗まれた衣類を別のリサイクルショップで売却していたため、容疑者だと先入観を持って捜査したと説明。防犯カメラの映像など証拠資料の精査も徹底していなかったと認めた。男性には直接謝罪したという。

 県警刑事総務課の白井秀夫課長は「男性とそのご家族には心よりおわび申し上げる。職員に対する指導教養を徹底し、適正捜査及び再発防止に努める」とコメントした。

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