75歳以上の医療費「3割負担」拡大、60代後半の就業率「57%」目標に…高齢社会対策大綱を閣議決定
読売新聞 / 2024年9月13日 11時32分
政府は13日午前、中長期的な高齢者施策の指針となる新たな「高齢社会対策大綱」を閣議決定した。75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担について「3割負担」となる対象者の見直しを検討すると明記し、高齢者も能力に応じて「支える側」となれる社会の実現を目指す方針を打ち出した。
後期高齢者の窓口負担は現在、原則1割で、一定の所得があれば2割、現役並みの所得(単身世帯で年収383万円以上)があれば3割負担となっている。これを高齢社会の進展を踏まえ、年齢に関わりなく支え合う観点から3割負担の対象者の拡大を念頭に見直す。公的年金制度についても「働き方に中立的な年金制度の構築を目指す」とし、さらなる被用者保険の適用拡大を検討する考えだ。
大綱では、65~69歳の就業率(2023年、52%)を29年までに57%まで引き上げるなどの数値目標も掲げた。具体的には、リスキリング(学び直し)による能力向上支援を推進するほか、65歳以上への定年延長や、66歳以上の継続雇用制度の導入を行う企業を支援する考えを盛り込んだ。
岸田首相は閣議に先立つ高齢社会対策会議で、「全ての世代の人が支え合い、持続可能な社会を築いていく取り組みが重要だ」と述べ、各施策の着実な実施を関係閣僚に指示した。
一方、内閣府の有識者検討会が8月にまとめた報告書では、企業などで働く高齢者の厚生年金を減額する「在職老齢年金」の見直し検討が盛り込まれたが、大綱では明記しなかった。
この記事に関連するニュース
-
75歳以上の医療費、負担増検討 高齢化対策指針に明記
共同通信 / 2024年9月13日 10時26分
-
75歳以上、「医療費3割」拡大検討=高齢社会対策大綱を決定―政府
時事通信 / 2024年9月13日 10時19分
-
医療費3割負担拡大、検討加速へ 75歳以上、制度持続が狙い
共同通信 / 2024年9月4日 19時50分
-
75歳以上医療費、3割負担の拡大検討加速
共同通信 / 2024年9月4日 19時3分
-
「もう無理…」なぜ現役世代が犠牲になって高齢者の医療費を負担しなければならないのか? 現状9割引の医療費を7割引にしても「健康には大きな影響はない」とのデータも
集英社オンライン / 2024年8月26日 17時36分
ランキング
-
1「国の謝罪は本当に遅すぎた」旧優生保護法で国が“和解”合意書 名古屋の被害者夫婦が語る
東海テレビ / 2024年9月17日 21時11分
-
2斎藤経産相、小泉氏を支持=自民総裁選「刷新感が重要」
時事通信 / 2024年9月17日 20時50分
-
3鑑定士「商業地の体なしてない」 被災地・能登の地価が下落 歯止めきかず全国ワーストに
テレ金NEWS NNN / 2024年9月17日 19時19分
-
4逮捕の女「ハサミを出したら言うことを聞くと思った」 “タワマン”で男性刺され死亡
日テレNEWS NNN / 2024年9月17日 21時3分
-
5アイフォーン買い占め巡りチャイニーズドラゴン同士が怒号、店の業務妨害 容疑で7人逮捕
産経ニュース / 2024年9月17日 18時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください