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教員のパワハラ受けた学生自殺、遺族が北海道を提訴へ…自殺の要因巡り対立

読売新聞 / 2024年9月13日 12時8分

北海道庁

 北海道立江差高等看護学院(江差町)で2019年9月、教員からパワーハラスメントを受けた男子学生が自殺した問題で、遺族が学校設置者の道に対し、損害賠償を求めて提訴することがわかった。道がパワハラと自殺の因果関係を認めないことから、裁判を通じて事実関係を明らかにしたい意向だ。

 遺族側の弁護士によると、請求額には慰謝料や安全配慮義務違反への賠償などが盛り込まれる見通し。命日の18日に函館地裁に提訴する。

 男子学生の自殺を巡っては、道が設置した第三者調査委員会の調査で、教員が締め切りに1分遅れただけで課題を受け取らず留年させたことや、学生が泣いて懇願しても指導を拒否するなど複数のパワハラが判明した。第三者委は23年3月、学院の学習環境が自殺の要因となったとする調査書をまとめ、道は遺族に謝罪。鈴木知事も記者会見で「ご遺族に深くおわびする。お亡くなりになられた学生に対し哀悼の意を表す」と述べた。

 しかし、示談交渉が始まると道は「最終的な要因が確定していない」との見解を示し、自殺に対する賠償を拒否。今年4月には、過去の謝罪もパワハラについて謝ったのみで自殺は対象ではなかったと主張し、遺族と対立を深めていた。

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