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2人目出産後に強制不妊手術の75歳女性、国との和解成立…「今夜から安心して眠れる」

読売新聞 / 2024年9月13日 20時14分

国と和解が成立し、弁護団とともに笑顔を見せる武藤さん(中央)(13日午後3時44分、東京都千代田区の東京高裁前で)

 旧優生保護法に基づく不妊手術を強制されたとして浜松市の武藤千重子さん(75)と静岡県の80歳代女性がそれぞれ国に3300万円の損害賠償を求めた2件の訴訟は13日、東京高裁で和解が成立した。

 1審判決が国に賠償を命じた1650万円を2人にそれぞれ支払う内容で、和解条項には「あってはならない人権侵害を行い、長年にわたり多大な苦痛と苦難を与えてきたことを 真摯 しんしに反省する」などとする国の謝罪も盛り込まれた。

 視覚障害がある武藤さんは2人目の子どもを出産した後の1977年に手術を受けさせられたとして、2020年に静岡地裁浜松支部に提訴。80歳代女性は生まれつき耳が不自由で、30歳だった1970年に結婚式を前に手術を強制されたとして、2019年に静岡地裁に訴訟を起こした。

 和解成立後、武藤さんは東京高裁前で取材に応じ、「今夜から安心して眠れる。これからはやりたいことをやっていきたい」と喜んだ。

 旧法を違憲と断じた7月の最高裁大法廷判決以降、一連の訴訟で和解が成立したのは計3件となった。

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