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私立大学6割で定員割れ、過去最悪に…「三大都市圏」でも充足率100%に届かず

読売新聞 / 2024年9月13日 20時27分

 私立大学の6割で、今年度の入学者が定員を下回ったことが13日、日本私立学校振興・共済事業団の調査でわかった。データの確認できる1989年度以降で、定員割れした私大の割合は過去最悪を更新した。入学者数を定員で割った「入学定員充足率」は東京都や愛知県、大阪府などの「三大都市圏」でも100%に届かず、都市部でも学生募集の厳しさが浮かんだ。

 調査は5月1日時点。対象の私大598校の59・2%にあたる354校で今年度の入学者が定員を下回り、2023年度の53・3%から5・9ポイント(34校)悪化した。

 私大全体の定員充足率も23年度から1・40ポイント減り、98・19%となった。入学定員の規模別では「1000人以上」で100%を超えたが、「100人未満」では74・93%だった。

 地域別では、「三大都市圏」が99・87%となり、12年度以降初めて100%を割り込んだ。宮城県を除く「東北」が78・14%、「四国」は76・23%だった。

 事業団によると、短大から4年制への転換や学部・学科の新設などで入学定員は前年度から1239人増加したが、18歳人口は3万3965人減少した。事業団の担当者は「今後は、都市部の大学も厳しい運営を迫られる可能性がある」と指摘した。

 中央教育審議会の特別部会は8月、急速な少子化で大学の統合や縮小などを進め、規模の適正化を図るべきだとする中間まとめを公表した。

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