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合わせて213歳の「国内最高齢」姉妹…長崎の土屋イチさん・川津マシさん、妹は孫11人・ひ孫16人

読売新聞 / 2024年9月14日 14時8分

「国内現役最高齢きょうだいペア」の認定盾を手にするイチさん(左)とマシさん

 長崎県川棚町の土屋イチさん(108)、川津マシさん(105)の姉妹が、米調査会社ロンジェビクエストから姉妹合わせて213歳の「国内現役最高齢きょうだいペア」として認定された。長寿の 秘訣 ひけつについて、2人は「のんびりと、気ままに過ごすこと」と明かす。(田中誠也)

 姉のイチさんは1916年1月生まれ、妹のマシさんは19年3月生まれで、ともに同町で生まれ育った。イチさんは小中学校の養護教諭となり、定年後は町役場で保健の相談活動を80歳まで続けた。マシさんは23歳で結婚して5人の子どもを授かり、孫11人、ひ孫16人に囲まれる人生。「マー」「ねえちゃん」と呼び合い、けんかをしたことがない仲の良い姉妹だという。

 現在、イチさんは脚を悪くし、町内の養護施設で車いすの生活だが、入所者全員の洗濯物をたたむのが日課で、靴下は左右間違えずにそろえるという。結婚はしなかったが、「教員時代の教え子らが手紙で近況を知らせてくれたり、面会に訪れたりすることもある」と充実した日々を過ごす。

 マシさんは末娘と一緒に暮らしており、料理の下ごしらえなどは率先して手伝う。手芸が得意で、町内の赤ちゃんに1歳の誕生日を祝う餅踏みで使う布製わらじを作って贈ることも。上のひ孫は現在27歳で、「早くやしゃごに作ってあげたい」と楽しみにしている。

 最高齢姉妹を認定した米調査会社は高齢者の人生を世界にインターネットなどで発信する活動を行っており、8月3日、同社最高経営責任者(CEO)が同町を直接訪れ、2人に認定の盾を手渡した。

 日本の長寿姉妹と認められた2人は今でも、毎日の新聞や読書は欠かさず、認知機能の衰えはほとんど感じさせない。大勢の教え子や家族にも囲まれた楽しい日々を続ける2人は「本当に幸せです」と口をそろえた。

長崎県内の100歳以上、1523人

 「老人の日」(15日)を前に、長崎県は、県内の100歳以上の長寿者の状況をまとめた。15日時点(1日集計)の年齢で1523人が該当し、最高齢は南島原市の八木カ コさん(110)となった。

 県によると、100歳以上は男性127人、女性1396人で、女性が圧倒的に多い。市町別では、長崎市が451人で最も多く、佐世保市266人、諫早市136人、大村市87人と続いた。

 八木さんは、大隈重信が第2次内閣を発足させ、第1次世界大戦が勃発した1914年(大正3年)に生まれた。男性の最高齢は長崎市の門口正雄さん(109)だった。

 また、今年1月1日現在の県内の高齢化率(人口に占める65歳以上の割合)は34・04%。全国(28・77%)を上回り、全都道府県で9番目に高かった。市町別では、最高が小値賀町の51・35%、最低が大村市の25・83%だった。

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