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野田氏・枝野氏の争いを軸に、決選投票にらんだ動きも本格化へ…立憲民主党代表選

読売新聞 / 2024年9月14日 7時35分

 立憲民主党代表選の国会議員の支持動向調査では、野田佳彦・元首相(67)と枝野幸男・前代表(60)を軸に支持が集まっている現状が浮き彫りとなった。決選投票をにらんだ支持獲得の動きも本格化する見通しだ。

決め手欠く

 「自民党の政治文化を粉砕することが我々の役割だ」

 野田氏は13日、徳島市で開かれた候補者討論会でこう強調した。野田氏は自身を支持する「花斉会」(約10人)を固めたほか、小沢一郎衆院議員が率いる「一清会」(約10人)など他グループにも浸透している。

 一方、首相在任中に判断した衆院解散で民主党を下野させたことに依然として批判的な声も多く決め手を欠き、いかに支持拡大を図れるかが課題となる。

「現実路線」反発も

 これに対し、枝野氏も討論会で「地方を切り捨ててきた自民に代わる政権を打ち立てたい」と訴えた。

 枝野氏は左派系の最大グループ「サンクチュアリ」(約30人)所属議員の支持を得ている。ただ、代表時代の2021年衆院選で大敗し、「再登板は拙速だ」との指摘もある。党綱領に掲げた「原発ゼロ」の表現も封印し、「主張が曖昧になっている」(枝野陣営関係者)との声も出ている。政権交代を見据えて「現実路線」をアピールする狙いがあるとみられるが、自民との対立軸が不鮮明になることに加え、支持者の反発を招く懸念もある。

20人に届かず

 泉健太代表(50)は自身を支える「新政権研究会」(約25人)を固め切れておらず、吉田晴美衆院議員(52)も「政治経験の不足の懸念」(中堅)などから支持が集まっていない。

 泉、吉田両氏が推薦人の20人の支持に届いていない背景には、多様な候補者による代表選を演出するため、推薦人の「貸し借り」をしたこともあるとみられる。動向調査でも吉田氏の推薦人のうち1人が他候補を支持すると回答した。

 決選投票になった場合に支持を引き寄せる狙いもあるとみられるが、日本維新の会の藤田幹事長は11日の記者会見で「有権者から見たら興ざめだ」と皮肉った。

 調査では、所属するグループの方針と異なる支持動向も明らかになった。立民は自民派閥とは異なり、複数のグループに所属することがあるほか、締め付けも緩やかだ。約3割の議員の態度が明らかになっておらず、情勢は流動的な面もある。

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