自民党総裁選、上位２人の決戦投票なら…議員票の比重高まる

　自民党総裁選は、国会議員票３６７票に、同数の党員・党友票を合わせた計７３４票で争われる。党員票は各候補の全国の得票に応じてドント方式で比例配分される。１回目の投票で過半数を得た候補がいなければ、上位２人による決選投票が実施される。今回は過去最多の９人が立候補し、決選投票にもつれ込む公算が大きくなっている。

　決選投票が行われた場合、議員票３６７票に加え、各都道府県で党員・党友票の得票が多い候補に１票ずつ４７票が割り振られる。決選投票では議員票の比重が高まることになる。

　党員の投票資格は、規程では総裁選の前年まで２年連続での党費納入が必要となっているが、特例措置として前年１年のみも認めた。党本部が１１日に発表した党員投票の資格を持つ選挙人は１０５万５８３９人。各陣営とも党員票の動向を重視しており、支持獲得を巡る争いが激しくなりそうだ。