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やなせたかしさん下積み時代のラジオドラマ台本6本、倉庫で見つかる…文化放送が再演を検討

読売新聞 / 2024年9月14日 11時25分

やなせたかしさん

 「アンパンマン」で知られる漫画家で絵本作家のやなせたかしさん(1919~2013年)が執筆したラジオドラマの台本6本が、文化放送の倉庫で見つかった。1973年に人気アニメ「それいけ!アンパンマン」の原作となる絵本を発表する以前の下積み時代のもので、やなせさんの作品を管理する「やなせスタジオ」によると、現存する台本は少なく貴重な発見という。

 文化放送によると、今年春、過去の放送音源や台本などを保存していた倉庫を整理した際、59~62年に放送されたラジオドラマの台本が見つかった。やなせさんは53年に漫画家として独立したが、当初は仕事が少なく、テレビやラジオの仕事のほか、舞台の美術監督などをしていた。長年、やなせさんの秘書を務めた「やなせスタジオ」の越尾正子社長(76)は「当時の先生は、脚本を書くこともデザインも面白く感じ、自分らしい作品は何かを探していた」と振り返る。

 見つかった台本のうち、「チーラッタ号最後の航海」(60年2月放送)は、少女が不思議な世界を旅するミュージカルファンタジー。映画「男はつらいよ」シリーズで知られる山本直純が音楽を担当し、アニメ「アンパンマン」のばいきんまん役の声優・中尾隆聖さんも子役で出演していた。

 台本の一部が見つかった「めい犬ドン」シリーズ(61年3月~63年3月放送)には、アンパンマンをほうふつさせるヒーロー「アンコ・キッド」が登場する。台本の余白には、ばいきんまんや犬のチーズに似たイラストが描かれている。

 文化放送は、来年3月31日の開局記念日の特別番組内で、ラジオドラマの再演を検討している。越尾社長は「現代にも通じる部分や、心がほんわかする笑いが随所にあるはず。私自身もラジオドラマを聴いて体験したい」と期待している。

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