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大橋悠依、最後のレースは2位…国民スポーツ大会で「夢のような競泳人生」と次第に涙

読売新聞 / 2024年9月14日 23時37分

現役最後となるレースを終え、歓声に応える大橋悠依(14日)=佐伯文人撮影

 国民スポーツ大会は14日、佐賀市のSAGAアクアなどで行われ、競泳の成年女子200メートル個人メドレーは、現役最後のレースとなった東京五輪2冠の大橋悠依(滋賀・イトマン東進)が2分12秒03で2位だった。松本信歩(東京・東京ドームスポーツ)が2分10秒51で優勝。成年男子200メートル個人メドレーは瀬戸大也(埼玉・CHARIS)が制した。飛び込みの少年男子板飛び込みは、玉井陸斗(兵庫・JSS宝塚)が1位だった。

 最後の自由形で1位と差が開き、大橋の引退レースは2位で幕を閉じた。「勝って終わりたかった」という競技者の本能を抱きつつ、ゴール後は、自分へのねぎらいの言葉が頭に浮かんだ。「頑張ったな」――。入場から意識し続けた笑顔は、次第に泣き顔に変わった。

 東京五輪で2冠に輝いた後、重圧と闘いながら競技を続ける道を選んだ。「東京でやめた方がよかった」と悩み、それを振り払うように「続けた意味を見つけたい」と必死にもがいた。葛藤続きの3年だった。

 「心の底から楽しもう」。ラストレースは忘れかけた感覚を取り戻すように泳いだ。1位には届かなかったが、「長くこの種目を引っ張ってきたと思う」という言葉に誇りがにじんだ。

 今後はスポーツ栄養学を学ぶため大学院へ進学予定。不振が続く日本競泳界の強化に携わりたいとの思いも抱く。「おなかいっぱい」と語るほどやり切ったから、次の目標にも自信を持って向かっていける。「夢のような競泳人生だった」と実感を込めて語った。(森井智史)

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