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自民党総裁選「リベンジ組」に存在感…地元期待「閣僚経験生きる」「本気で日本を変える」

読売新聞 / 2024年9月15日 9時0分

 過去最多の9人が立候補している自民党総裁選。14日に開かれた公開討論会では、過去に出馬経験のある「リベンジ組」も存在感を示した。いずれも国政の要職を担ったことのあるベテランぞろいで、地元の支援者からは、実績や安定感、豊富な政治経験を評価する声が聞かれた。

世界のてっぺんに

 「国民の生命と財産を守り抜くためには強い経済が必要だ。経済成長を追い求め、いろんな政策を打っていく」。討論会でそう力を込めた高市早苗・経済安全保障相(63)は、2021年の前回選に続き2回目の挑戦だ。地元・奈良県の岩田国夫県議(76)は「経済は彼女の得意分野。閣僚を歴任した経験が生かされている」と評価した。

 前回選では無派閥ながら安倍元首相の支援を受け、議員票では2位だったものの、党員票が伸びなかった。安倍氏は22年の銃撃事件で死去し、「後ろ盾」はもうないが、県民の期待は大きい。30歳代の自営業男性は「若い世代は日本に誇りを持てていない。高市さんには、『世界のてっぺんに押し上げる』という言葉どおり、誇れる国にしてほしい」と語った。

三度目の正直

 地元・神奈川県で「三度目の正直」を期待されている河野太郎デジタル相(61)。県内では、小泉進次郎・元環境相(43)も立候補し、菅義偉・前首相がその支援に回る。河野氏を支援する県議の一人は「過去2回とまるで状況が違う」と危機感を募らせる。

 同県茅ヶ崎市の無職五十嵐進さん(75)は河野氏について、「外相時代のはっきりモノを言う姿勢や、デジタル相としてマイナンバー制度を推進した馬力は評価できる」と印象を話した。

 討論会の質疑では、マイナ保険証の一本化などを例に「突破力があるばかりに、自分を誇示し、異論に耳を傾けないのでは」と問われる場面も。河野氏は「私が何か誇示するというより、批判を浴びやすいところを私が受け持ってきたというのが正しい」と強調してみせた。

「自省」の弁も

 石破茂・元幹事長(67)は、立候補者中最多となる5回目の出馬だ。討論会では、災害対策、人口減、年金問題に触れ、「大勢の人が不安の中にいる。将来、この国がどうなるかを示すことが政治の役割だ」と述べた。初挑戦の08年当時、石破氏の秘書を務めていた福田俊史・鳥取県議(54)は「堂々と主張していた。発言一つとっても軽くなく、太く強い」と評した。

 過去の総裁選では、多くの党員票を集める一方、議員の支持が広がらず苦杯をなめた石破氏。討論会でその点を問われると、「唯我独尊なところがあると思う。修業が足りない。(議員の支持を得るため)努力しなければならない」と「自省」の弁を述べた。鳥取市の大学4年の女性(21)は、「本気で日本を変えようとしていると感じる。国民の暮らしを見て、その声に耳を傾ける姿も見せてほしい」と注文した。

山口9人目へ

 2回目の挑戦となる林芳正官房長官(63)の地元・山口県は、安倍氏ら計8人の首相を輩出している。島田教明県議(69)は「困った時に頼られ、国のために私心を捨ててきた人。ぜひ県内9人目の宰相になってもらいたい」とエールを送る。

 「知中派」を自任する林氏。討論会では「中国に強硬な態度を取れないのではないか」と問われ、「どうすれば交渉を有利に進められるか、少しは分かっている。言うべきことを言って、国益を実現する」と反論する一幕もあった。

 同県下関市の会社員男性(79)は、「待ちに待った再挑戦。輸出拡大など経済面に加え、ロシアや北朝鮮も見据えた外交面でも力を発揮するはずだ」と期待した。

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