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陸上DL連覇の北口榛花「力で投げずスルッといった感じ」…パリオリンピック後、寝込んでいたと明かす

読売新聞 / 2024年9月15日 19時39分

女子5000メートルに出場した田中希実(14日)=ロイター

 【ブリュッセル=平地一紀】陸上のダイヤモンドリーグ(DL)は14日、今季の成績上位者によるファイナルがブリュッセルで最終日を迎え、女子やり投げで、パリ五輪金メダルの北口榛花(JAL)が、今季自己ベストの66メートル13を投げて2連覇を果たした。最終6投目でセルビア選手に首位を明け渡したが、逆転した。男子やり投げではディーン元気(ミズノ)が80メートル37で5位。女子5000メートルに出場した田中希実(ニューバランス)は、今季自己最高の14分31秒88で6位だった。

「いつも6投目の北口だから、任せろって思った」

 最終6投目。場内の雰囲気が変わった。アドリアナ・ビラゴシュ(セルビア)が65メートル23を出し、北口は2投目から保った首位を奪われた。直後、強気に手拍子を繰り出し、観客をあおった。「いつも6投目の北口だから、任せろって思った」。66メートル13。ブリュッセルの夜空に自身今季一番の放物線を描き、連覇を達成した。

 1投目で61メートルを超え、「意外と投げられるんだな」と肩の力が抜けた。2投目で65メートル08。その後は左右にやりがぶれたのを踏まえ、修正を図った。6投目、助走の勢いを伝え、やりは高く舞った。「力で投げた感じはせず、スルッといった感じ。久しぶりに自分らしく、力に頼らない投てきが見えてきた」。トレードマークの笑顔が、はじけた。

 パリ五輪後、北口はチェコの拠点で寝込んでいたという。「体が動かなくて、腰痛が出ちゃった。疲労 困憊 こんぱいだった」。悲鳴を上げた体を約3週間、いたわった。少ない練習時間で臨みながら、底力を見せつける勝利だった。

 来年のターゲットは、9月に東京で開催される世界選手権での2連覇。「日本の皆さんの前で自分らしい投てきを見せたい」。理想の実現へ、26歳の第一人者は挑み続ける。

田中希実「今日はもう日本記録(14分29秒18)というよりは、(14分28秒09の)アジア記録を目指したいと思って振り絞ったけど、やっぱりラストで置いていかれてしまった。そこが弱さかなと思う」

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