三菱ＵＦＪ銀行スマホアプリ、きょうから６０００円還元…初めて口座開設などの条件で

三菱ＵＦＪ銀行

　三菱ＵＦＪ銀行は１７日から、スマートフォンアプリで普通預金口座を新設し、３万円以上を預けるなどの条件を満たした人に、６０００円を還元するキャンペーンを始める。「金利のある世界」への回帰で、収益を拡大するには貸し出しを増やすことが重要になっており、原資となる預金の獲得を強化する。

　キャンペーンは１１月１５日までで、対象は三菱ＵＦＪ銀で初めて口座を開設する１５歳以上の人（中学生除く）。１０月末までに口座を新設し、三菱ＵＦＪカードかデビットカードを１円以上利用することも条件となる。

　三菱ＵＦＪ銀は６月、定期預金口座の新設で１万円を還元するキャンペーンを行ったところ、申し込みが殺到して予定より早い１か月以内で終了した。今回は人数制限を設けず、前回（３万人）を上回る顧客の獲得を目指す。今月２日には、日本銀行が７月末に決めた追加利上げを踏まえ、普通預金金利を年０・０２％から５倍の０・１％へと引き上げた。

　三菱ＵＦＪ銀の預金残高は約２００兆円に上り、国内銀行で最大だ。ただ、他の大手銀行のほか、高金利をうたうネット専業銀行なども預金獲得に力を入れており、競争は激化している。