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自民党総裁選、決選投票争い加速…高市氏「党員票に照準」石破氏「議員票を補強」小泉氏「斎藤氏ら合流」

読売新聞 / 2024年9月17日 8時15分

 読売新聞社が実施した自民党総裁選(27日投開票)の党員・党友と国会議員への調査で、高市経済安全保障相(63)、石破茂・元幹事長(67)、小泉進次郎・元環境相(43)の3人が競り合う情勢が判明し、各陣営とも党員票の取り込みを加速させている。決選投票に進める2位以内に入るため、戦略の見直しも進める。

「とにかく1位」

 「何が何でも勝ち抜かなきゃいけません。とにかく地方票で1位を取らせてください」

 高市氏は16日、金沢市で、党所属の地方議員約30人を前に、こう声を張り上げた。読売新聞が14~15日に実施した党員・党友調査では、トップの石破氏の26%に肉薄する25%を得て、国会議員の支持動向調査とあわせると、石破氏と並ぶ123票を獲得する試算となった。

 地方の党員票で「1位」にこだわるのは、早期の衆院解散・総選挙が取りざたされる中、「最も多くの党員から支持される候補に衆院議員の票は流れる」(高市氏の陣営幹部)という読みがあるからだ。

衆参の選挙意識

 石破氏も16日、石川県小松市で記者団に対し、来年夏の参院選も踏まえ、「衆参とも国政選挙を間近に控えている。それぞれの国会議員が(総裁選で)なぜ、誰に入れたかを選挙区に説明することが重要になってくる」と強調した。

 石破氏は国会議員の支持動向調査では6位で伸び悩んでいる。石破氏の選挙対策本部幹部は「電話などを通じ、議員票の獲得を強化していく」と述べた。

「チームに厚み」

 小泉氏はこの日、金沢市で石川県議ら約40人との決起集会に臨み、「地方議員の皆さんの思いを理解し、党を運営できるのは誰か。託そうと思ってもらえるように全力で戦う」と訴えた。

 読売新聞が8月に行った世論調査で「次の総裁にふさわしい」候補を尋ねた設問では、小泉氏は自民支持層でトップの22%を獲得していた。小泉氏が解雇規制の見直しや選択的夫婦別姓の導入を打ち出したことで、党員の一部に懸念が広がったとの見方もある。

 小泉氏の陣営には、出馬を断念した斎藤経済産業相が新たに合流することになった。斎藤氏は安定感のある政策通で知られる。斎藤氏を支持していた古川禎久・元法相、岸田首相側近の木原誠二党幹事長代理ら実力あるベテラン・中堅も加わり、小泉氏周辺は「チームに厚みが出て、より幅広い層に浸透できる」と期待をかける。

連休明け勝負

 今回調査の結果で全体の4番目につけた小林鷹之・前経済安保相(49)は記者団に対し、「自分の訴えるメッセージをより強烈に発信し、限られた時間をより効率的、効果的に動きたい」と意気込みを語った。

 党員向けの投票用紙の往復はがきは、連休明けの17日頃に届く予定だ。26日必着で締め切られるため、党本部は24日午前までの 投函 とうかんを呼びかけている。はがきが届けば、すぐに投函する党員が多いとみられており、党ベテランは「連休明けの数日間で党員票の勝負は決まる」と分析している。

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