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優勝争いの中でも阿部監督は投手コーチを集めて「何とか1勝させたい」…伝え聞いた赤星優志が奮起の初白星

読売新聞 / 2024年9月17日 6時0分

6回1失点の好投で今季初勝利の赤星(16日)=横山就平撮影

 巨人7―1中日(セ・リーグ=16日)――巨人が2連勝。一回に岡本和の2ランで先行し、六回に吉川のソロなどで3点を加えた。赤星が今季の先発9試合目で初勝利。中日は投打ともに振るわなかった。

        ◇

 前夜、巨人の阿部監督はこの試合でブルペンを総動員することも示唆していた。一つも落とせない優勝争いの中、0勝7敗の赤星を先発に立てたからだ。そこには秘めた思いもあった。朝、投手コーチを集めて「何とか赤星に1勝させたい」と言ったそうだ。伝え聞いた赤星は「バテてもいい。ゼロで抑える」と、8月2日以来の先発に奮い立った。

 好調な相手の上位打線に力勝負を挑んだ。初回先頭の岡林を150キロで三ゴロに打ち取り、続く福永、川越は直球で空振り三振。三回まで走者も許さず勢いに乗った。軸になったのは、思いきり腕を振った直球。変化球中心にコースを突いていたこれまでの先発登板とは一変していた。

 直球が強く、コントロールも正確で、変化球も多彩。誰もが認める能力があるからこそ、阿部監督は「赤星が3、4勝したら優勝できる」と後半戦のキーマンに指名した。しかし、先発でも中継ぎでも、ピンチを招くと慎重になるあまりカウントを崩し、痛打される繰り返し。「打たれたくない気持ちが先行して『厳しいところ、厳しいところ』と投げていた」

 試合前、内海投手コーチから「ゾーン勝負で打たれたらしょうがない」と背中を押され、腹をくくった。六回にソロを浴びても崩れず、6回1失点。「打たれた後の踏ん張り」を求めてきた杉内投手チーフコーチは「同点にされなかったのが彼の成長」と目を細めた。

 台所事情が厳しい9月、菅野と戸郷以外の先発に初めて白星がついた。「与えられたところで結果を出せるように頑張る」と赤星。優勝へ向かうチームに、大きなピースが加わった。(財津翔)

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