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トランプ氏暗殺未遂の容疑者、重罪で有罪判決受けたのに銃を所持…製造番号消される

読売新聞 / 2024年9月17日 19時23分

フロリダ州マーティン郡の保安官事務所が公開した、ライアン・ラウス容疑者(15日)=AP

 【ニューヨーク=山本貴徳、ワシントン=池田慶太】米司法省は16日、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の暗殺未遂事件で、ハワイ州在住のライアン・ラウス容疑者(58)を銃の不法所持などの疑いで訴追したと発表した。容疑者がトランプ氏を12時間近く待ち伏せしていた可能性が浮上している。米連邦捜査局(FBI)が動機を調べている。

 ラウス容疑者は16日、フロリダ州ウェストパームビーチの連邦裁判所に出廷した。過去に重罪で有罪判決を受けたにもかかわらず銃を所持していたことや、製造番号が消された銃を持っていた疑いが持たれている。今後、罪状認否などの手続きが行われる見通しだ。

 裁判所に提出された文書によると、ラウス容疑者は15日午後1時半頃、ウェストパームビーチのゴルフ場の茂みに隠れているところを、シークレットサービス(大統領警護隊)の警護官に見つかった。

 容疑者は車で逃走したが、約70キロ・メートル離れた場所で拘束された。茂みからは製造番号の消されたライフル銃や食べ物の入ったビニール袋などが見つかった。容疑者の携帯電話を調べたところ、15日午前2時頃から警護官に見つかるまで12時間近く現場付近にいた疑いがあることが判明した。

 容疑者が銃を構えていた地点と、ゴルフをプレーしていたトランプ氏は270~450メートルほど離れており、容疑者の視界にトランプ氏は入っていなかった。容疑者は発砲しておらず、トランプ氏にけがはなかった。

 これに関し、バイデン大統領は16日、ホワイトハウスで記者団に、シークレットサービスに「さらなる支援が必要だ」と述べた。同様の事件が再発しないよう、シークレットサービスの増員が必要になる可能性に触れて「人員が必要なら、議会はそのニーズに対応するべきだ」と語った。

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