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「火星の石」は生命の起源解明につながる「ご神体」…万博で展示、研究者「宇宙に思いはせて」

読売新聞 / 2024年9月17日 21時31分

報道公開された大阪・関西万博で展示予定の「火星の石」(17日、東京都立川市で)=須藤菜々子撮影

 政府は17日、2025年大阪・関西万博で、世界最大級の火星由来の 隕石 いんせき「火星の石」を展示すると発表した。日本の観測隊が南極で採取したもので、一般公開は初めて。25年4~10月の全期間で展示し、これとは別に「触れる石」として薄片状に加工した隕石のかけらも並べる。

 「火星の石」は00年11月に南極の昭和基地近くで発見された。現在は国立極地研究所(東京都立川市)で保管されている。極地研は17日、報道関係者に現物を公開した。

 ラグビーボールほどの大きさ(幅29センチ、高さ16センチ)で、一部がやや緑色がかっている。室温22度前後、湿度50%程度に保たれた保管庫で厳格に管理され、研究者など一部の人しか見ることができなかった。

 生命の起源の解明につながる学術的に重要な価値があり、極地研は「ご神体」と呼んでいる。観測隊に参加し、この石を採取した今栄直也助教は「万博を通じて、多くの人が宇宙や生命の起源に思いをはせるきっかけになればうれしい」と話した。

 政府は1970年の大阪万博の際、アメリカ館で公開された「月の石」を今回再び展示するよう米国に要請している。斎藤経済産業相は17日の閣議後記者会見で「火星の石は、月を経て火星を目指す人類の挑戦の方向性を象徴的に示すものだ」と意義を強調した。

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