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小林製薬の「紅麹」サプリ健康被害、原因は「プベルル酸」と特定…培養段階で青カビ混入し生成

読売新聞 / 2024年9月18日 20時5分

小林製薬の紅麹コレステヘルプ

 小林製薬(大阪市)の「 紅麹 べにこうじ」成分入りサプリメントを巡る健康被害問題で、厚生労働省は18日、原料から検出された青カビ由来の「プベルル酸」が、腎障害を引き起こした原因物質だと特定したと発表した。原料を作る前の紅麹菌の培養段階で、青カビが混入してプベルル酸が生成されたと結論付けた。

 同社のサプリを巡っては摂取後、腎臓にある尿細管の機能が低下する「ファンコーニ症候群」など腎臓病を発症する人が相次いだ。原料からは、青カビからつくられる天然化合物のプベルル酸が検出され、厚労省が動物実験をしたところ、投与したラットに尿細管の 壊死 えしなどがみられた。

 被害の訴えが集中している昨年6~8月に製造された原料からは、プベルル酸以外に二つの化合物も検出された。動物実験の結果、いずれも腎臓への毒性は確認されず、同省はプベルル酸が原因だと特定した。

 同社の大阪や和歌山の工場の培養室や培養タンクからは、青カビが見つかっている。同省は原料を作る前の紅麹菌の培養段階で青カビが混入した結果、プベルル酸が生成され、被害につながったと判断した。これで原因物質に関する調査は終了し、同省は今後、再発防止策を検討する。

 大阪市などの自治体は、死亡事例の聞き取り調査を進めている。今月12日時点で、サプリを摂取していたとみられる死者116人のうち、80人の調査を終えた。32人は「調査不能」で、残る4人を調べている。

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