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10億円のコロナ融資を無許可で仲介した疑いでみずほ銀行元常務ら3人逮捕…手数料5億円受け取りか

読売新聞 / 2024年9月18日 23時30分

警視庁

 独立行政法人「福祉医療機構」の新型コロナ対策の融資を巡り、無登録で仲介業務を行ったとして、警視庁は18日、機構元理事でみずほ銀行元常務の三浦由博容疑者(67)(東京都品川区)ら男3人を貸金業法違反容疑で逮捕した。約40の医療法人などに便宜を図ると持ちかけて、2020年3月~21年11月に計約64億5000万円の融資に関与し、約5億円の手数料を不正に受け取ったとみている。

 ほかに逮捕されたのは、三浦容疑者の知人で医療関連会社社長の北村隆史容疑者(62)(大阪市西区)と北村容疑者の長男の健次容疑者(39)(同市中央区)。

 発表によると、3人は20年3~8月頃、無登録で貸金業を営み、都内などの医療法人や社会福祉法人の計5法人に機構から計約10億円の融資を受けるよう勧誘し、融資を仲介した疑い。

 融資は新型コロナ禍で資金繰りが悪化した医療機関や福祉施設向けの支援資金で、無利子無担保だった。3人は「機構元理事の口利きで便宜を図る」「審査の優先順位を上げ、確実に融資を受けられる」と持ちかけ、約1億1000万円の手数料を得ていた。三浦容疑者は半額ほどを受け取り、私的に使っていたという。

 三浦容疑者は11年4月にみずほ銀行の常務執行役員を退任。17年10月~19年9月に機構理事を務めた。事件当時は同行理事だった。

 捜査関係者によると、三浦容疑者は機構担当者から非公開の融資条件を聞き出し、上限に近い融資額で申込書を作成していたという。

 警視庁は三浦容疑者が事件を計画し、機構時代から交流のあった北村容疑者が勧誘役だったとみている。

 みずほ銀行は18日、「元役員が逮捕されたことを重く受け止め、関係者の皆さまにおわび申し上げる」とのコメントを出した。

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