１３～１７歳のインスタグラム利用を一部制限…メタ、有害情報から保護図る

メタのロゴ＝ロイター

　【ワシントン＝田中宏幸】米ＳＮＳ大手メタ（旧フェイスブック）は１７日、運営するインスタグラムを利用する１０歳代の若者を有害な情報から保護するため、メッセージのやりとりや閲覧できる投稿を一部制限する新たな取り組みを発表した。米国では６０日以内に、日本では来年１月から導入を始める。

　対象は１３～１７歳の利用者。アカウントは初期設定から「非公開」とし、フォローを認めていない相手からのメッセージは受け取れないようにする。性的画像や暴力的表現など不適切な投稿の表示も自動的に制限する。

　１日あたりの利用時間が１時間を超えると、アプリの利用を中止するよう促す通知が届くほか、午後１０時～午前７時はスリープモードとなり、メッセージが通知されなくなる。１６歳未満の利用者は、保護者の承認がなければ制限を緩める設定変更ができない。

　米国では、若者のＳＮＳ依存による精神面への悪影響が社会問題になっている。メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）は今年１月、米議会の公聴会で、自社のＳＮＳを通じて危害を受けた子供を持つ保護者らに謝罪した。