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「教員のパワハラで自殺」と看護学生の遺族が北海道に賠償求めて提訴…函館地裁

読売新聞 / 2024年9月19日 0時23分

函館地裁

 北海道立江差高等看護学院(江差町)の男子学生(当時22歳)が2019年9月に自殺した問題で、遺族が18日、自殺は教員のパワーハラスメントが原因だとして、学校設置者の道に対し、慰謝料など約9500万円の損害賠償を求めて函館地裁に提訴した。

 男子学生の自殺を巡っては、道が設置した第三者調査委員会が、複数の教員によるパワハラがあったと認定。23年3月にパワハラと自殺には相当因果関係があると結論づけ、道は遺族に謝罪していた。

 だが、示談交渉が始まると、道はパワハラの事実を認める一方、「自殺はパワハラが原因ではない」として自殺に対する賠償を拒否。遺族への謝罪もパワハラ行為について謝ったものであり、自殺は対象ではなかったと主張していた。

 道医務薬務課は「訴状が届き次第、内容を精査して適切に対応したい」とした。

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