イスラエルに１年以内の占領終結を求める決議案採択…国連総会の緊急特別会合で日本など賛成

１７日、ニューヨークの国連本部で、イスラエルの占領政策について協議する国連総会の緊急特別会合＝金子靖志撮影

　【ニューヨーク＝金子靖志】国連総会（１９３か国）は１８日の緊急特別会合で、イスラエルに１年以内の占領終結を求める決議案を賛成多数で採択した。日本やフランス、中露など１２４か国が賛成し、米国やイスラエルなど１４か国が反対した。インドやウクライナなど４３か国は棄権した。

　決議では、イスラエルによる入植活動の停止やパレスチナ人から没収した土地・財産の返還なども求めた。

　国際司法裁判所（ＩＣＪ）がイスラエルの占領政策は「国際法違反だ」とする勧告的意見を７月に出したことを受け、パレスチナが特別会合の開催を要請し、決議案を提出した。

　総会の決議には法的拘束力がなく、イスラエルは占領終結に応じない構えだ。パレスチナには、多くの国から占領反対の支持を得ることでイスラエルに圧力をかける狙いがある。