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巨人の勝負所に吉川あり、先制打にダメ押しで3打点…今月4度目の猛打賞「目の前の試合を勝つことだけ」

読売新聞 / 2024年9月21日 6時0分

3回2死1、2塁、吉川が2点2塁打を放ち塁上で指を突き立てる(20日)=東直哉撮影

 巨人8-2広島(セ・リーグ=20日)――巨人が引き分けを挟んで4連勝。優勝へのマジックナンバーを6とした。三回、吉川の2点二塁打と岡本和の2ランで主導権を握った。広島は4連敗で4位に転落。

 敵地で挙げる先取点は大きな意味を持つ。前のカードで広島に3連勝したマツダスタジアムとはいえ、近年の苦戦を思えば、なおさらだ。三回、吉川が先制打で口火を切り、一気に4点をもぎ取った。

 二死から丸が内野安打、浅野が四球で出塁し、一、二塁。「チャンスだったので絶対に(走者を)かえす」と打席に立った。1ストライクから144キロの速球をたたくと、左翼への2点二塁打に。二死からの好打で流れを呼び込み、4番岡本和が2ランで続いた。

 今季は「全143試合に出場し、リーグ優勝して日本一になる」と目標を掲げている。2017年の入団以降、主力選手への脱皮を期待されながら、ケガに泣いて途中離脱するなど、殻を破り切れていない現状を痛切に自覚しているからだ。

 今季にかける決意は、試合前に行う6種類のティー打撃にも表れている。左右の片手打ち、両手打ちを行うと、今度は横、後ろ、前と3方向からトスを投げてもらう。丁寧な作業でバランス良く打撃の感覚を磨くルーチンは、坂本の練習も参考にしながら構築。自身初の全試合出場に向け、自分で考えて取り入れた練習方法をやり通している。

 「普通のことだけど、状態が良くても、悪くてもやってみようと思った」。継続は力なり。七回も中前への適時打を放って追加点への扉を開き、坂本、オコエもタイムリーで続いた。3安打3打点と暴れ、勝負の9月に4度目の猛打賞を記録。出場試合数も安打数も自己最多を更新している。

 ひたむきな姿勢が実を結びつつある吉川。「もう、目の前の試合を勝つことだけ考えてやっていきたい」。リーグ制覇へと突き進む巨人の推進力となっている。(浜口真実)

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