スケボー池田大暉が予選３位、評判はイマイチな新しい髪型「コーンロウ」も滑りにはプラス

スケートボード男子ストリートで決勝に進出した池田大暉（２１日）＝松本拓也撮影

　「Ｘゲームズ」千葉大会は２１日、幕張メッセ（千葉市）で第２日が行われ、スケートボード男子ストリート予選で池田 大暉 （だいき）が３位で決勝に進んだ。初出場だった２０２２年大会で銀メダルの実力者が順調に滑り出した。

　パークには、見慣れない姿で現れた。髪を編み込んだ「コーンロウ」。パーマをあてたボサボサの髪形から「イメチェンして髪形も変われば、気持ちも変わるかな」と１週間前に一新することを決めたという。

　新たな髪形のモデルはイショッド・ウェア（米）。「一番好きで憧れている。乗り方もめちゃくちゃ格好いい」。ナイキからシューズを出し、「Ｓｋａｔｅｒ　ｏｆ　Ｔｈｅ　Ｙｅａｒ」にも選ばれたこともあるスケボー界の顔とも言える先人のまねをしてみたという。

　周囲からは不評。自分自身も「初めてやったけど、かゆくて、ちょっとやばい。初めて練習した時から風があたって寒くて」と手応えは今ひとつの様子だ。

　ただ、滑りには心機一転の効果が出ている。本来とは逆の右足前で滑るスイッチスタンスが苦手だが、「ジャッジする人も苦手と分かっていると思うんで、あえて入れたかった」。

　予選ではイショッド・ウェアも得意としているスイッチから反転しながら板を縦に回す「スイッチフロントフリップ」を大会では初めて決めて高得点。「髪形もそうだけど、参考にして。このために結構練習してきたことが出せた」と新たな挑戦に手応えを深めている。

　２２年にはスケボー界の登竜門とも言える「タンパ・アマ」を制覇し、２３年は世界最高峰のストリートリーグ（ＳＬＳ）東京で堀米雄斗に次ぐ２位に入ったように実力は十分の１８歳。決勝を見据え、「１位を狙うには（難易度を）上げないといけない。去年やりたくてもできなかった技を乗れたら」。髪形同様にひと味違った滑りで初の頂点を目指す。（井上敬雄）