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「普通にいけばジャイアンツで決まり」阪神OB私見 巨人との天王山「痛恨」黒星で逆転Vへ失速

J-CASTニュース / 2024年9月24日 12時16分

「普通にいけばジャイアンツで決まり」阪神OB私見 巨人との天王山「痛恨」黒星で逆転Vへ失速

阪神の本拠地・甲子園球場

プロ野球楽天の元監督で阪神OBの野球解説者・田尾安志氏(70)が2024年9月23日にユーチューブを更新し、同日甲子園球場で行われた阪神対巨人戦を解説した。

「昨日あれだけ打てなかった坂本が、今日大きなチャンスで...」

試合は、阪神・髙橋遥人投手(28)、巨人フォスター・グリフィン投手(29)が先発。両投手が好投し、6回まで両チーム無得点が続いた。

試合が動いたのは7回。吉川尚輝内野手(29)、岡本和真内野手(28)の連続安打で無死1、3塁としたたところでベンチが動いた。

阿部慎之助監督(45)は、大城卓三選手(31)に代え、坂本勇人内野手(35)を代打に起用した。

前日22日の阪神戦で、3度の得点機で凡退した坂本。2ボール2ストライクからの5球目をライト前に運び、先制点をたたき出し、指揮官の期待に応えた。

これが決勝点となり巨人が接戦をものにした。これで巨人が2位阪神とのゲーム差を「2」とし、優勝マジックを「4」とした。

田尾氏はこの日のMVPに坂本を選出し、次のように理由に言及した。

「昨日の今日。昨日あれだけ打てなかった坂本が、今日大きなチャンスで、代打で行けと言われて、そしてきっちり結果を残した。この精神的な強さ。『なんとかしないといけない。なんとかしたい』。この辺が、今日のMVPの理由」

「阪神は2.5ゲーム差があると思った方がよい」

最終局面を迎えた首位攻防戦。22日に甲子園球場で行われた天王山初戦は、阪神が1-0で巨人を下した。そして、第2戦は逆に巨人が1-0で制した。残り試合は、巨人が6試合で阪神が5試合。巨人がリーグ優勝に向け、また一歩前進した。

田尾氏は「タイガースにとっては本当に大きな意味のあるゲームだった」と指摘し、こう解説した。

「今日勝ったらゲーム差なし。率の差で首位が巨人。2位がタイガースということだった。敗れたことで2ゲーム差なのですが、実は2.5ゲーム差があると思った方がよい。そうやって考えると、今ジャイアンツの残りゲームが6。タイガースが5。その中でジャイアンツのマジックが4になりました。今日2つ一気に減った。これは普通にいけば、このままジャイアンツで決まりだろうなと感じさせる今日のジャイアンツの勝ちだった」

今シーズン最後となる巨人との直接対決を落とし、窮地に立たされた岡田阪神。巨人との最終戦で完封負けを喫したことが今後、チームの士気にどのような影響を与えるのか。田尾氏は、次のように語った。

「タイガースサイドからすると、今日のゲームを取ってジャイアンツに大きなプレッシャーをかけながら残りゲームを戦っていく。そういうことができれば最高だったが、直接対決の最終戦でゼロ負けしたというのは、なんか意気消沈してしまうのかな。そういう心配をするゲームになった。タイガースは残り5(試合)。他力本願。ジャイアンツの勝ち負けいかんということになりましたけれども、タイガースは残り5ゲームをすべて勝つ気で諦めずに頑張っていいゲームを見せてもらいたい」

スポーツ紙の報道によると、阪神の岡田彰布監督(66)は試合後、報道陣による囲み取材に応じることなく球場を後にしたという。

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