1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

VMウェアに独禁法違反の疑いで立ち入り、ソフトウェア販売時に不要な製品も購入させたか…公取委

読売新聞 / 2024年9月25日 12時0分

取引委員会

 クラウドサービスに必要なソフトウェアを販売する際、不要な製品も購入させたなどとして、公正取引委員会は25日、半導体大手「ブロードコム」(米国)の子会社「VMウェア」(東京都港区)に独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り検査を始めた。

 ブロードコムは昨年11月、ソフトウェア大手の米VMウェアを買収し、日本法人も子会社化。VMウェアは一つのサーバーを複数に分割したように動かす「仮想化」の技術が高く、クラウドの基盤として用いる仮想化ソフトのシェア(市場占有率)は、国内と国外でいずれも約8割を占めている。

 関係者によると、ブロードコムとVMウェアなどは今年1~3月、VMウェアがライセンスを所有するクラウドサービスのソフトウェア商品について、クラウド以外のデータ保管やネットワーク関係製品なども詰め込んだ「セット販売」でしか売り出さなくなった。

 取引先のクラウドサービス提供企業は、セットでの購入を断ったり、他社製品に乗り換えたりした場合、顧客企業によるクラウドの継続利用ができなくなるため、本来は不要な製品も同時に購入せざるを得なかったとみられる。

 不利益を受けたのは、クラウドサービスを提供する富士通や日鉄ソリューションズといった複数の企業。中には、VMウェア製品の購入総額が10倍以上に跳ね上がり、損失額の見込みが年間数十億円に達したケースもあったという。これに伴い、全国の顧客企業に提供されるクラウドの利用料金も一斉に値上がりしたとされる。

 公取委は、ブロードコムなどの行為が独禁法で禁じる「抱き合わせ販売」や「優越的地位の乱用」などに当たるとみて調べを進める見通しだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください