小説投稿サイト「魔法のiらんど」がサービス終了→カクヨムに統合 「私の青春」「少し寂しい」

ガラケー全盛期に人気（画像はイメージ）

ウェブ・ケータイ小説に特化した投稿サイト「魔法のiらんど」公式Xが2024年9月26日、25年3月31日をもって単独でのサービス運営を終了し、ウェブ小説サイト「カクヨム」と合併することを発表した。

「今後も長く皆様にご満足頂けるサービスのご提供を目指して運営で検討を重ねた結果」

「魔法のiらんど」は、1999年に「無料ホームページ作成サービス」として誕生した。ガラケー全盛期にかけ、携帯電話のみで作成できる手軽さで、若者を中心に人気を集めた。

スマートフォンの普及とともに若者の関心はSNSに移り、20年に3月にはホームページ作成サービスの提供を終了した。以降は、書籍化・映画化されたケータイ小説『恋空』などのヒット作を生んだ「BOOK（小説）」機能に特化した小説投稿サービスを提供してきた。

公式サイトでの発表によると、25年3月のサービス終了に伴い、「魔法のiらんど」は「カクヨム」と合併し、カクヨムサービス内の1ジャンルとして運営を続けていくという。サービス終了の理由については、「今後も長く皆様にご満足頂けるサービスのご提供を目指して運営で検討を重ねた結果、この度カクヨムとの合併という決断に至りました」としている。

26日よりカクヨムサイト内に「魔法のiらんど」ジャンルが追加されており、「バックアップ機能」を使って投稿作品をPC・スマートフォンにダウンロードできるほか、「作品インポート機能」によって作品をカクヨムに投稿することができるという。

「学生の頃間違いなく一番使っていたサービスでした」

多くのユーザーに愛された同サービスの幕切れに、SNSでは惜しむ声が相次いでいる。

「長年お世話になりました。合併、サービス継続に感謝致します。学生の頃間違いなく一番使っていたサービスでした。スマホになってからもブラウザいれて使ってたので少し寂しい」
「平成初期生まれからしたら衝撃ニュース(若い世代は知ってるんかな)」
「何年か前にホームページサービスが終わって小説だけになってたけど、とうとう単独運営終了するのね　ありがとう。私の黒歴史製造機であり、私の青春、、、またどこかで、、、再出発いてらー！」