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高市早苗氏は党員票20万超、候補者で最多…地方講演やネット動画で支持層掘り起し

読売新聞 / 2024年9月27日 22時43分

自民党総裁選の決選投票で敗れ、記者団の質問に答える高市経済安保相(27日、党本部で)=川口正峰撮影

 高市経済安全保障相は決選投票で石破茂・元幹事長に敗れたものの、9人の候補者の中で最多の党員票を獲得した。地方で講演を繰り返し行い、インターネットを駆使して党員との接点を増やすなど地方重視の姿勢が奏功したようだ。

 高市氏は全国で計20万3802票の党員票を獲得した。「脱派閥」に候補者の乱立も重なり、党員票を奪い合う形となったが、前回2021年総裁選での計14万7764票を大幅に上回った。高市氏は党員票の結果に「本当にありがたいことだった」と述べた。

 党員票が増加した背景には、高市氏が21年総裁選後、全国で講演会を精力的に開催し、支持層を発掘してきたことがある。高市氏は23年の国会議員別の党員獲得数が2位で、22年も3位に入るなど党員の掘り起こしにも取り組んできた。

 自身のユーチューブチャンネルの登録者数は36万人以上に上り、選挙戦ではインターネット動画を多用して都市部の党員への浸透も図ってきた。高市氏の陣営の議員は「ネット戦に勝てた」と手応えを語る。

 これまでは保守層を中心に支持を得てきたが、「あくまでもどこまでも、経済成長を追い求める」と経済を重視する姿勢をアピールしたことも、支持拡大につながったとみられる。

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