一瞬、口を押さえて驚きの表情…石破茂氏の妻・佳子さんが感謝の言葉「託そうと思ってくださったことに感極まった」

支援者と手を取り合って喜ぶ妻の佳子さん（左、鳥取市末広温泉町で）

　２７日の自民党総裁選で、新総裁に石破茂・元幹事長（衆院鳥取１区）が選ばれた。過去最多の９人が立候補する中、高市早苗経済安全保障相（同奈良２区）との決選投票を僅差で制し、５度目となる「最後の挑戦」で悲願を遂げた。鳥取県出身で初の総裁誕生に、支持者からは「地方に活力を与えてほしい」「クリーンな政治の陣頭指揮を」などと期待の声が相次いだ。

　鳥取市末広温泉町の白兎会館で「総裁選結果報告会」があり、支持者ら約１５０人がテレビ中継が映し出された大型スクリーンに見入った。

　決選投票で勝利の瞬間、支持者らは泣いたり抱き合ったりして喜びを爆発させた。

　石破氏の妻の佳子さんは一瞬、口を押さえて驚きの表情。深く頭を下げ、支持者と抱き合って涙した。

　壇上で感謝の言葉を伝え、「過去に何度も挑戦しているが、石破の気持ちをみなさまが理解して、託そうと思ってくださったことに感極まった」と話した。

　石破氏を小学生の頃から知る渡辺憲後援会長は「子どもの頃から目標を持ち、ぶれない人だった。総裁、総理大臣として課題の多い国際社会で活躍を」と語った。