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避難所離れず、石破茂氏は被災者と夜中まで語り合っていた…硬い長いすで朝迎え「本気で向き合わないと信じてくれないよ」

読売新聞 / 2024年9月28日 15時51分

記者会見の冒頭、記念撮影に臨む自民党の石破茂新総裁(27日、党本部で)=松本拓也撮影

 27日に行われた自民党総裁選は、石破茂・元幹事長が勝利した。第1回投票では主に地方の道県で党員・党友票を集めた。政治部にいた2011年、当時政調会長だった石破氏の番記者として、東日本大震災の被災地・宮城県石巻市、女川町などへの訪問に同行した際の光景が、とりわけ心に刺さっている。

 倒壊したビル、水没した学校、避難所などを視察した。夕方、随行した他の2議員が仙台市のホテルに急ぐのを尻目に、石破氏は避難所の体育館を離れなかった。被災者と車座になり、夜中まで語り合ったのだ。

 石破氏はその後、更衣室の硬い長いすに防災服のまま横になり、朝を迎えた。当時、自民党は野党。「こちらが本気で向き合わなかったら、人々は信じてくれないよ」。翌朝、ぼさぼさの髪をくしでとかしながら不器用にほほ笑んだ。

 無役になっても石破氏は、愚直に地方行脚を続けた。この姿勢が、永田町での立ち回りを苦手とした石破氏を勝利に導いたと言えるのではないか。21日に茨城県内を遊説した際も、能登半島地震や茨城の農産品に触れ、地方の活性化を訴えた。首相となっても、愚直に地方に寄り添う姿勢は失わないでほしい。(水戸支局長・大田健吾)

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