能登大雨１週間、不明者の捜索続く…避難所に依然４５６人・断水４２５３戸

塚田川の河口付近で、不明者の捜索をする消防隊員ら（２８日午前、石川県輪島市で）＝米山要撮影

　石川県の能登半島北部を襲った記録的な大雨による災害は２８日、発生から１週間となった。これまでに１０人の死亡が確認されたほか、輪島市で１人が遺体でみつかり、県警が大雨との関連を調べている。行方不明者や連絡が取れない人も複数いて、２８日も早朝から各地で捜索が行われた。

　県によると、災害に巻き込まれた可能性が高い行方不明者は２人、所在が分からず連絡が取れない人は４人。塚田川が氾濫し、２人と連絡が取れない輪島市 久手川 （ふてがわ）地区では、これまでで最大規模の約５３０人態勢で午前６時に捜索が始まった。

　県の２７日午後４時現在の発表では、輪島、珠洲、能登の３市町に２７か所の避難所が設けられ、４５６人が身を寄せている。３市町の４２５３戸で断水が続き、能登地方で１８路線２９か所の通行止めが生じている。