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石破新総裁、林芳正官房長官を要職に起用検討…小泉進次郎氏は選対委員長の方針

読売新聞 / 2024年9月28日 15時13分

林芳正氏

 自民党総裁選の勝利から一夜明けた石破新総裁(67)は28日、党役員・閣僚人事の調整を本格化させた。党役員人事では、総裁選に立候補した小泉進次郎・元環境相(43)を選挙対策委員長に起用する方針を固めた。同じく総裁選に出馬した林芳正官房長官(63)も党か政府の要職で起用する方向で検討している。

 小泉氏は総裁選で3位に入った。臨時国会中の衆院解散が想定される中、党内で「選挙の顔」としての期待が大きい。林氏は閣僚経験などが豊富で安定的な政治手腕に定評があり、具体的なポストは今後詰める。

 石破氏は27日の記者会見で、総裁選候補者について「それぞれ最もふさわしい役職にお願いすることは当然だ」と述べた。小泉、林両氏以外の候補者の処遇も検討している。

 石破氏は27日夜に出演したNHKの番組で「それぞれが持っている能力を最大限に発揮できる人事を考えたい」と構想を語った。

 幹事長や官房長官などの骨格人事は新政権を安定させるためのカギとなる。衆院選は「10月15日公示、27日投開票」や「10月29日公示、11月10日投開票」などの日程が取りざたされている。党内には総裁選で盛り上がった勢いを衆院選にそのまま持ち込むべきだという意見が根強い。石破氏はこうした声も踏まえ、選挙を仕切る幹事長を人選する構えだ。

 党運営を巡っては、どのように挙党態勢を構築するかが注目される。石破氏は派閥解消の流れを受け、「『どの派閥から何人』ということは考えない」とも語った。

 石破氏は28日午後、公明党大会に来賓として出席し、自公連立政権の結束を呼びかける見通しだ。30日に党役員人事を行い、10月1日に召集される臨時国会で首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる。

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