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イスラエルがイエメンを空爆、フーシの武器補給路遮断…ネタニヤフ首相への攻撃への報復

読売新聞 / 2024年9月30日 10時36分

29日、イスラエル軍の攻撃を受け、イエメン西部ホデイダで起きた爆発=ロイター

 【エルサレム=笹子美奈子】イスラエル軍は29日、イエメン西部ホデイダなどの発電所と港湾施設を空爆したと発表した。イスラエルを攻撃したイエメンの反政府武装勢力フーシに報復した。イスラエル軍によるイスラム教シーア派組織ヒズボラ指導者ハッサン・ナスララ師の殺害を受けた攻撃の応酬が周辺国に拡大してきた。

 フーシは、ヒズボラの後ろ盾となるイランが支援する「抵抗の枢軸」の一角。イスラエル軍の発表によると、イランから武器や石油を受け入れるためにフーシが使用する施設を戦闘機など数十機で攻撃した。武器補給路の遮断が目的だとしている。中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラによると、空爆で少なくとも4人が死亡した。

 ナスララ師の殺害を受け、フーシは28日、イスラエル・テルアビブの空港に向けて弾道ミサイルを発射した。国連総会に出席していたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の帰国を狙った攻撃とみられる。イスラエルはミサイルを迎撃したが、報復に踏み切った。7月にも国内攻撃への報復として、ホデイダ港を空爆していた。

 イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が昨年10月に始まってから、フーシはハマスとの連帯を掲げ、紅海でイスラエルと関係する船舶への攻撃を続けてきた。紅海はアジアと欧州を結ぶ重要航路だ。貨物船の多くはアフリカ最南端の喜望峰経由に切り替え、輸送コストの上昇を招いた。イスラエルとフーシの報復合戦が過熱すれば、世界的な物流への影響が懸念される。

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