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起きられない朝にコーヒーを入れてくれる……かわいいうさぎの絵本の著者は2児の母

読売新聞 / 2024年10月7日 15時20分

絵本好きの大人も意識

「モカとまほうのコーヒー」刀根里衣さん(40)

 小さなうさぎのモカを主人公にした絵本シリーズの最新作。コーヒーの専門家のバリスタとして働くモカが、起きられない朝にはエスプレッソを、大切な気持ちを伝えたい時にはカプチーノを、ととっておきのコーヒーをいれてくれる。

 イタリアで絵本作家としてデビューした後、日本で第1作「ぴっぽのたび」が刊行されたのが2014年。10周年の記念として、「思い入れがあるキャラクターのモカが主人公の絵本を作りたかった」という。コーヒーは大人向けだし、子どもも登場しない絵本は「児童書の枠からちょっと外れた」作品。「大人も巻き込んで、絵本が好きな人に向けて作ろうと意識した」と振り返る。

 とはいえ、マシュマロでできたモカはかわいらしい。色彩豊かで、ソフトなタッチの絵は、子どもにも大人にも好評だ。「私の絵は、イタリアでは日本画の要素が感じられると評価され、日本ではヨーロッパ風の美しい色彩と言われます」

 福井県出身。絵を描くのが好きで、京都の芸術系の大学に進学したが、「教授にほめられたことがなく、自分には才能がないんだろう」と思い始めた。それでも、絵の道を諦めきれず、東京での会社員生活、英国留学を経て、10年にイタリア・ボローニャで開かれていたブックフェアに絵本のサンプルを出品。イタリア人の編集者の目に留まり、現地でのデビューを果たした。その後、イタリアに在住。現在は日本と行き来しながら、創作活動を行っている。

 5歳の男の子と1歳の女の子の母親。「子どもが読みたい本を持って来たり、読み聞かせをしたい絵本について考えたり。デビューの頃よりも、アイデアは広がってきていると思います」(NHK出版、1870円)近藤孝

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