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車輪・車軸数値改ざん問題、50事業者で改ざん・41事業者で不適切事案…国交省が検証会議設置へ

読売新聞 / 2024年9月30日 20時28分

国土交通省

 鉄道車両の車輪・車軸(輪軸)取り付け作業を巡って圧力値の改ざんなどが相次いで判明した問題で、国土交通省は30日、緊急点検の対象とした全国156事業者のうち、50事業者で使用車両の記録に改ざんが確認されたと発表した。41事業者では改ざんはなかったが、基準逸脱など不適切な事案があった。現在使用している車両の安全性に問題はなかった。

 鉄道各社は車輪を車軸に押し込んで輪軸を組み立てる作業の際、安全を確保できる圧力値の範囲を日本産業規格(JIS)の規定などに基づき定めている。

 この圧力値の記録について、自社で作業したJR貨物とJR東日本のほか、作業を受託した東京メトロの子会社「メトロ車両」(改ざん3事業者分)、京王電鉄の子会社「京王重機整備」(同26事業者分)、JR東の子会社「総合車両製作所」(同27事業者分)で改ざんがあった。8事業者は2社に重複して作業を委託していた。国交省はこれら5グループに対し、鉄道事業法に基づく特別保安監査を進め、行政指導・処分を検討する。

 また、国交省は10月中に有識者やメーカー、鉄道各社などで構成する「輪軸の安全性に関する検証会議」を設置し、年内をめどに、取り付け作業時の安全性の確認方法や基準逸脱時の取り扱いなどの明確化を図る。

 JR7社と大手16社のうち、使用車両に圧力値改ざんの不正行為が確認された事業者=▽JR東日本▽JR貨物▽京王電鉄▽東急電鉄▽東京メトロ

 JR7社と大手16社のうち、使用車両に圧力値の改ざんはないが、基準逸脱などの不適切な事案が判明した事業者=▽JR北海道▽JR東海▽JR四国▽JR九州▽東武鉄道▽西武鉄道▽京成電鉄▽小田急電鉄▽京浜急行電鉄▽相模鉄道▽名古屋鉄道▽京阪電気鉄道▽阪神電気鉄道▽西日本鉄道

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