アメリカ南部を襲った大型ハリケーン、死者１００人超える…ノースカロライナ州では６００人不明

ハリケーンの被害を受けた地域（９月２９日、米ノースカロライナ州で）＝ロイター

　【ニューヨーク＝山本貴徳】米ＣＮＮは９月３０日、米南部を襲った大型ハリケーン「へリーン」による記録的な豪雨による死者が１００人を超えたと報じた。洪水や土砂崩れが各地で発生しており、ノースカロライナ州では約６００人が行方不明になっているという。

　ホワイトハウスによると、被害はフロリダ、ジョージア、ノースカロライナなど１０州に及んでいる。バイデン大統領は３０日の演説で、救助活動を急ぐ考えを表明し、今週後半にも現地を訪れる意向を示した。

　ロイター通信は、水道や通信、交通網などの経済被害が１０００億ドル（約１４兆円）以上になる可能性があるとしている。

　へリーンは２６日夜、５段階で２番目に強い「カテゴリー４」としてフロリダ州に上陸した。２７日には熱帯低気圧に弱まったが、各地で洪水などを引き起こしている。