米南部襲った大型ハリケーン、死者は１２８人に…ノースカロライナ州で６００人が安否不明

９月３０日、ハリケーンの被害を受け、がれきが広がる米ノースカロライナ州＝ＡＰ

　【ニューヨーク＝山本貴徳】米ＣＮＮは９月３０日、米南部を襲った大型ハリケーン「へリーン」による記録的な豪雨に伴う死者が、少なくとも１２８人になったと報じた。ノースカロライナ州では約６００人の安否が確認できていないという。

　死者はノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージアなど６州にまたがっている。バイデン大統領は３０日の演説で、救助活動を急ぐ考えを表明し、早期に被災地を訪れる意向も示した。

　水道や交通網などのインフラ（社会基盤）が寸断されており、米気象情報会社のアキュウェザーは被害が現時点で最大１６００億ドル（約２３兆円）に上ると推定している。

　へリーンは９月２６日夜、５段階で２番目に強い「カテゴリー４」としてフロリダ州に上陸した。翌２７日には熱帯低気圧に弱まったが、各地で洪水や土砂崩れなどを引き起こしている。