埼玉・所沢の高齢者宅に押し入った男ら３人確保…前日の強盗現場近くから移動の車押収

強盗事件が発生した場所

　１日未明、埼玉県所沢市北野新町の住宅に複数の男が押し入り、住人の男性（８５）と妻（８３）を粘着テープで縛って「お金早くしろ」と脅した。男らは男性の腕を刃物で切りつけ、現金８万円などを奪って逃げた。県警所沢署は現場近くで男１人を強盗致傷容疑で現行犯逮捕。警察は前日に東京都国分寺市で起きた強盗事件の現場から移動した車を近くで押収し、関連を調べている。

　発表によると、所沢市で事件が起きたのは午前２時５分頃。男らは１階勝手口のガラスを割って侵入し、住人男性が左腕などに全治不詳のけがを負った。所沢署は住宅敷地内から出てきた４０歳代くらいの男を現行犯逮捕。周辺にいた男２人の身柄も確保し、他にも逃げた男がいるとみて行方を追っている。

　捜査関係者によると、逮捕された男は強盗に入ったと認め、秘匿性の高いアプリで仕事を受けたという趣旨の説明をしている。

　関東地方では先月末から強盗事件が相次いでいる。９月２８日未明には東京都練馬区大泉町の住宅に複数の男が押し入り、住人の親子が頭や腕に軽傷を負った。実行役２人と車の運転役の男が逮捕されており、一部の男は警視庁に「闇バイトに応募した」と供述した。

　国分寺市西恋ヶ窪の住宅でも９月３０日未明、男４～５人が住宅に押し入る強盗事件が発生。住人女性が左腕骨折などの重傷を負った。

　所沢市の現場近くで押収された車は、国分寺市の事件に使用されたとみられる車両２台のうちの１台だという。