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石破内閣発足、8日間で戦後最速の解散へ…側近の赤沢経済再生相を「防災庁設置準備担当」

読売新聞 / 2024年10月1日 21時39分

親任式のため、首相官邸を出る自民党の石破総裁(1日午後)

 自民党の石破茂総裁は1日午後、国会で第102代首相の指名を受け、皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て石破内閣が発足した。首相は、大規模災害への政府の対応力強化や地方創生などに注力するほか、同盟国・同志国との連携強化を目指す。新政権への信任を得るため、9日に衆院を解散し、「15日公示―27日投開票」の日程で衆院選を実施する方針だ。

 首相は1日夜の記者会見で、「国民に対して勇気と真心をもって真実を語る。それが政治の役割だ。謙虚で誠実で、温かい政治を行っていく」と語った。

 首相は、能登半島北部の被災地の復旧・復興に早急に着手すると同時に、中長期的課題として、持論の「防災省」創設の準備を進める意向だ。側近の赤沢亮正経済再生相に「防災庁設置準備担当」を任せた。

 経済分野では、物価高対策などに加え、地域経済の活性化で日本の成長を促す地方創生や人口減対策に力を入れる。伊東良孝地方創生相には、「思い入れのある部署なのでしっかり頼む」と指示した。

 外交・安全保障を担う閣僚には防衛相経験者の岩屋毅外相と中谷元防衛相を登用し、安保重視を打ち出した。自民党総裁選中に首相が訴えたアジア版NATO(北大西洋条約機構)や日米地位協定の見直しには米国内で懸念が出ており、対応が課題となる。

 内閣の要の林芳正官房長官は続投させ、円滑な政権移行に配慮した。

 首相は、「新政権はできる限り早期に国民の審判を受けることが重要だ」として、臨時国会会期末の9日に衆院解散に踏み切る方針だ。首相就任から8日後の解散、26日後の投開票はいずれも戦後最短となる。

 首相は組閣に先立ち、首相官邸で公明党の石井代表と与党党首会談を行い、連立政権の継続を確認した。

 1日に召集された臨時国会では、4日に首相の所信表明演説が行われる。自民党は7~8日に各党との代表質問、9日に党首討論を行う日程を野党に提案している。首相はその後、10~11日の日程でラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席し、首脳外交デビューする予定だ。

 今回の組閣では、初入閣が13人で、女性閣僚は2人だった。官房副長官には橘慶一郎衆院議員と青木一彦参院議員、佐藤文俊・元総務次官が就任した。国家安全保障担当の首相補佐官には長島昭久衆院議員が就任し、森昌文、矢田稚子両補佐官は再任された。

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