クラシックカー投資詐欺、３０億円以上が返還されない恐れ…「８か月後に６・７％上乗せ」などと勧誘

兵庫県警本部

　クラシックカーを仕入れて修理、販売するビジネスへの投資名目で約１億４０００万円を詐取したとして、兵庫県警は１日、自営業室崎泰夫容疑者（４２）（東京都渋谷区）を詐欺容疑で逮捕した。県警は、２０２０年頃から同様の手口で計約５６億円を集めたが、仕入れなどの実態がないケースが多く、３０億円以上は返還されない恐れがあるとみている。

　発表では、室崎容疑者は中古車販売会社「ＳＴＡＲ　ＣＲＡＦＴ」（神戸市東灘区）を経営していた２３年４～５月、知人の男性会社役員（４６）に「クラシックカー７台を仕入れて修理、販売する資金として投資すれば、８か月後に６・７％上乗せして返す」と偽り、１億４４００万円を詐取した疑い。調べに「弁護士と相談する」と認否を留保しているという。

　県警は今年９月、同様の手口で別の男性から計３億９９５０万円をだまし取ったとして、室崎容疑者を詐欺容疑で逮捕していた。