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「はんにゃ.」の金田哲が明かすコミュニケーション術…人が離れて知った「相手を思いやる気持ち」の大切さ

読売新聞 / 2024年10月4日 10時0分

はんにゃ結成当時の金田さん(右)

 お笑いコンビ「はんにゃ.」の金田哲さん(38)が通ったのは、少々やんちゃな人の多い高校。初めはナメられないように、虚勢きょせいを張りまくっていたというが…。(読売新聞社会部 石坂麻子)

ボコられないための心がけ

 「高校ではサッカー部に入ったんです。周りがやんちゃなヤツばっかりなので、とにかくナメられちゃいけないという思いでいっぱいでしたね。中学は剣道部だったのに、『サッカーで県選抜に入った』と、とんでもないウソまでついて。でも、そんなの最初の練習でバレますよね(笑)。『哲、ほんとに県選抜だった?』と聞かれて、『違うよ』と答える時に愛嬌あいきょうを交えられたから、みんな笑ってくれて、結果ファニーになったから良かったですけれど…。その時の気持ちは、ヘタレのコントに生かしています。すべった時に、どうするかというのが大事なんです!」

高校時代に みが いた金田さんのコミュニケーション術。なにかと難しい中高生の人間関係を 円滑えんかつ にするヒントにもなりそうだ。

 「僕は、高校3年間で一度もボコられなかったんです。ケンカの多い学校だったので、たとえるならシベリアをはだしで横断するぐらい難しいことなんですよ! そのために、いくつか自分なりに心がけていたことがありました。

 まず一つ目。表情、ジェスチャーは大事です。知らない集団の中に入ると、表情は自然とこわばってしまうものです。そんな時は眉毛まゆげを上げるように意識してみてください。すると、表情筋がおのずとゆるむんです。ムスッとしていると、人は寄ってきませんから。ジェスチャーでも、指をさされたらドキッとしますよね。何か示したい時には手のひらを向けて、より丁寧にしたければ両手で。特に初対面の相手に上から行くのはナンセンスです。子どもの時に『自分から挨拶あいさつしよう』とか、『笑顔で接しましょう』とか教わるのも、とても理にかなっていると思います」

周りをよく観察し、人間関係や相手の性格を見きわめることも、コミュ力を上げるポイントだという。

 「誰と誰が仲がいいのか、趣味など自分と共通点があるかどうかなど、下調べして覚えるんです。その知識をもとに、相手に話しかけたら親しくなれますよね。会話の中でも、たとえば、この人の名前出したら、急に先輩が乗り気じゃなくなったなと観察していたら、人間関係が見えてきます。相手の不得意な部分を補ってあげることも、信用を得る上では重要です。人脈作りが苦手そうだなと思ったら、気が合う人を紹介してあげる。個人にできることはたかが知れているので、うまく人間関係を作って、協力して強くなっていくのは大事。意識しているわけではないけれど、歴史上の戦に通じるところはあるかもしれません」

自分が主人公の物語を

忘れてならないのは、相手を思いやる気持ち。若くして芸能界で浮き沈みを経験したからこそ、身に染みてそう感じている。

 「相手を思いやる気持ちは、すごく大切です。若い時にブレイクして、すぐに人気がなくなって、多くの人が離れていった経験から、身に染みて感じています。おかげで、つらそうな人には手を差し伸べるとか、義理堅く生きていこうとか、強く心がけられるようになりました」

お笑いや歴史など、中高生時代から好きだったことが今につながっている金田さん。最後に中高生にアドバイスをくれた。

 「好きなこと、気になることがあったら、行動するしかないんですよね。頭の中でいくら考えていても現実は変わらない。結局は行動力です。当たってくだけてもいいから、感受性が豊かな若いうちに、いろいろなことを体験して、吸収してもらいたいです。そして、自分が好きなことの“種”をたくさん作ってほしいなぁ。将来、何がどうつながっていくかなんて、誰にもわからないから。一度きりの人生、自分が主人公の物語を生きてくださいね。おっつんこ」

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