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大谷翔平「走り出したら、行くしかない」…成功率94%で相手投手に重圧

読売新聞 / 2024年10月3日 5時0分

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 ドジャースのロバーツ監督は現役時代は俊足の外野手だった。2006年に49盗塁をマークするなど、通算243盗塁を誇る。同じユニホームを着るようになった今季、「走者・大谷」の評価は一変したという。「過去数年間、ショウヘイをただ速くて体力のある走者だと思っていたが、シーズンのある時から、彼をベース・スティーラー(盗塁ができる選手)として見るようになったよ」

 6月中旬、不動の1番打者だったベッツが骨折で離脱した。同17日から代わりに1番を任され、盗塁数はどんどん伸びていった。

 主力選手を1人欠いたチームのリードオフマンとして、何をすべきか。長打ではなく単打や四死球でも、出塁して盗塁で一つでも先の塁に進めば得点機が広がる。盗塁はあくまで勝利につなげるための手段、という大谷の意識は94%という高い成功率に表れている。

 成功のポイントはスタートだ。大谷が盗塁において最も重視するところでもあり、「やっぱりスタートがすべてじゃないかなと思う。走り出したら、行くしかない。あとはスタートを切るタイミングと勇気が一番」と明かす。ロバーツ監督も「元々はスタートもそれほど良くはなかったが、抜群に良くなった。準備や反復練習、相手投手の研究によって培われたのだろう」と目を見張る。

 早めに仕掛けるのも大谷の特徴だ。59盗塁のうち、2球目までにスタートして決めた数は40に上る。2番で復帰したベッツや3番のフリーマンら、強打者たちが自らの打撃に集中できるようにする配慮でもある。「後ろにいい打者が多いので、そこまで無理する必要はない。早いカウント、早い段階で(盗塁を決めて)二塁にいれば、(好機になり)それはそれでいいんじゃないかなと思う」

 マッカロー一塁コーチは、盗塁そのものでなく「走者・大谷」が与える好影響も指摘する。塁上の大谷がリードを取るだけで、相手投手は重圧がかかるだろう。実際に打者への集中を欠いたり、クイックモーションで制球を乱したりする場面もたびたび見られた。

 足でも他チームの脅威であり続けた今季。疲労が蓄積する7~9月に43盗塁をマークし、9月27日には01年にイチロー(当時マリナーズ)が記録したシーズン日本人最多56盗塁も抜いた。「走れるということは、不安なく動けているということ」と大谷。「59」は、万全に近い体調でレギュラーシーズンを駆け抜けたことも示している。

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