茨城県警、車庫証明などの窓口「午後４時」までに…労働環境改善・薄暮時のパトロール時間確保

茨城県警察本部

　茨城県警は１１月１日から、２７の警察署と県警本部で、平日の窓口業務の受付時間短縮を試行すると発表した。警察官の労働環境を改善するのが主な狙いで、「午前８時半～午後５時１５分」から「午前９時～午後４時」に変更する。事件事故の届け出や遺失・拾得物の取り扱い業務は、これまで通り２４時間受け付けるという。

　県警によると、窓口業務は、警察署では車庫証明や営業許可、銃砲・火薬関係の申請など、本部では放置違反金の収納などが対象となっている。

　時間短縮により、適正な書類審査の時間を確保し、時間外勤務を前提とした勤務形態の解消にもつながり、薄暮時のパトロールに時間を充てやすくなる効果も期待される。当面は試行期間とし、来年度の本格運用を視野に課題を探るという。

　県警はこうした時間短縮の代替として、道路使用許可などの一部手続きについて２４時間申請可能な専用サイトを利用するよう推奨している。警務課の須永昇総括理事官は「県民の皆さんにはご理解とご協力をお願いしたい」としている。