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ALS新薬を承認、従来薬より生存期間延長の可能性…11月下旬にも公的医療保険適用

読売新聞 / 2024年10月4日 13時0分

厚生労働省

 厚生労働省は、全身の筋肉が衰える難病の筋萎縮いしゅく性側索硬化症(ALS)の新薬の製造販売を承認した。従来の薬より生存期間を延ばせる可能性がある。ALSの治療薬としては9年半ぶりの承認で、11月下旬にも公的医療保険が適用される見込み。

 ALSは、運動に関わる神経細胞が失われ、筋肉が動かなくなる。発症から3~5年で呼吸が難しくなる。国内の患者は約1万2000人と推計されている。

 新薬は、製薬大手エーザイが開発した注射薬「ロゼバラミン」(商品名)で、主成分のビタミンB12は、末梢神経を修復する作用がある。週2回注射で投与する。治験を行った徳島大の梶龍児特任教授(脳神経内科)によると、発症後1年以内の患者に投与した結果、会話や歩行など身体機能の低下を抑制できた。生存期間や人工呼吸器を装着するまでの期間を約500~600日延ばせた可能性があるという。

 これまで、人工呼吸器の装着前の生存期間を3か月ほど延ばす薬と、身体機能の低下を抑える可能性がある薬が使われてきたが、効果は限定的とされる。患者や家族でつくる日本ALS協会は「治療の選択肢が広がることは喜ばしい」としている。

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