メラニア夫人、人工中絶など「女性の権利擁護」訴える動画…夫・トランプ氏と対決するハリス氏と足並み？

指名受諾演説をした後のトランプ氏（左）とメラニア夫人（７月１８日）＝ロイター

　【ワシントン＝田島大志】米大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領のメラニア夫人は３日、「女性の個人の自由は妥協の余地がない」と述べ、人工妊娠中絶を念頭に女性の権利擁護を訴える動画を発表した。大統領選でトランプ氏と対決する民主党のハリス副大統領の主張に近いもので、波紋を広げている。

　動画は、近く発売される自らの回顧録の宣伝のためにＳＮＳに投稿された。回顧録を入手した英紙ガーディアンによると、本で夫人は「女性が政府の介入を受けず、子供を持つかどうかを決める自由を保証することは不可欠だ」と中絶の法規制に反対を訴えている。

　共和党による中絶規制の動きに対し、民主党は「女性の権利侵害だ」と批判している。トランプ氏は「是非は各州で決めるべきだ」と主張している。夫人はこれまで、今回の大統領選の選挙活動にほとんど関わっていない。